悪徳葬儀業者を見抜くには
親しい人を亡くした人のスキをついた詐欺
個人的な話を先にさせてもらうと、私は数ある悪徳詐欺ビジネスの中でも特にこの葬式を利用したやり方が非常に許せません。
他の詐欺や悪徳商法も確かに弱者を食い物にしているという点で許しがたい犯罪であることには違いないのですが、それでも例えば融資詐欺や霊感商法といったものの場合、被害者に全く責任がないかというとそうとも言い切れないケースが多々あります。
ですが、この葬式を利用した悪徳商法というのは、親しい人を亡くしたという悲しみの中にある遺族たちの心のスキをつき、少しでもよい葬式をと思って差し出すお金を吸い取るという、まさにモラルのかけらもないような非情なものです。
悪徳業者に引っかからないためには
そこで、私なりに悪徳葬儀業者にひっかからないための手段として、いくつか調べたことなどを書いて行こうと思います。
まず最初に知っておいてもらいたいのが、葬儀社の運営は業務を行うに際して特に資格取得社や行政機関への登録が必要なわけではなく、誰でもできるということです。
つまり極端な話、特別な宗教的な知識も経験もないような私のような人間であっても、適度な資金さえ集まれば明日からでも葬式を行う会社を作ることができてしまうのです。
現在の日本の法律では葬式を他の結婚式などのイベント・パーティーと区別するきまりはないからです。
しかし、残念なことにその参入障壁の低さが悪徳業者や極端にモラルの低い業者をも業界内に呼び寄せてしまうことにもなりました。
はっきり悪徳とまでは言えないまでも、経費を節減させるために本来とらなければいけない手順の遺体への処理や儀式で手を抜いたり、死人に口なしとばかりに遺族の見えないところで好き勝手にしているような業者もあるくらいです。
信頼できる葬儀社を見つけよう
大切な遺族の弔いの儀式を適切に行うためには、まずはきちんと信頼出来る葬儀社を見つけることが第一歩です。
信頼できる業者であるかどうかのチェックポイントとなるのは、まず「創業歴」「会社規模」「企業体制」「実績」などが公表され、確認ができるかどうかです。
最近は電話帳よりもインターネットなどで依頼する葬儀社を探す人も多いかと思いますが、その場合には会社概要などに上記の記載があるかどうかを見てみるようにしてください。
あとは最初に連絡をしたときに、対応してくれるスタッフさんがきちんと手順などを明確に説明してくれるかどうかなども、悪徳業者を見抜く大事なポイントです。