気をつけたい訪問販売での悪徳商法
お年寄りの弱みにつけこんだ詐欺
一人暮らしの老人などにとっては、時々家に訪問してくれる相手の存在は孤独を埋めてくれる大変ありがたいものです。
ですが、残念なことにそんな高齢者の心理につけこんで、必要もない高価な製品を無理やり買わせる悪徳業者も世の中にはいるようです。
悪徳業者は言葉巧みに近づきさみしい高齢者のよい話相手になってくれるので、次第に高齢者の方も気持ちを許してしまって、ついついいらないものを買わされてしまったということもよくあるパターンです。
最悪の場合は、認知症の症状が見えているような老人を中心に狙っていき、相手の意志が弱まったところにつけこんで全財産までもむしりとっていくような許せない輩もいます。
身内に一人暮らしやそれに近い生活をしている高齢者がいる方は、ぜひとも早目に防御対策をとるようにしてください。
クーリングオフで返金が可能です
本人の意志によらない高価な買い物をさせられた場合、早くその旨を連絡すればクーリングオフで返金を求めることができます。
クーリングオフが適用される条件は「事務所や営業所以外の場所で契約したこと」と、「契約書面を受け取ってから8日以内」であることです。
訪問販売の場合は購入場所は自宅であり、事務所などではないので意に沿わない買い物であるなら連絡をすれば強制的に返品や返金をできることになります。
ですが、問題はこの「8日以内」という点で、通常意に沿わない買い物をさせられるのは孤独な高齢者であるため、家族が久しぶりに会いに行ってみたら見たこともないような不必要な品物がぞろぞろと出てきたなんてこともよくあります。
ですが、クーリングオフ制度では特に悪質な訪問販売契約であったことが認められばクーリングオフ期間を過ぎていても返品が認められるようになっているので、あきらめずに相談窓口に行ってみてください。
無料に見せかけて契約まで持っていく詐欺も
高齢者かどうかに関わらず、一般の人でもついひっかかってしまうのが、「サンプルとして置かせてほしい」と持ちかけられ、無料と思って設置を申し込んだところ営業マンに長々と商品の説明をされ、つい契約をしてしまったというようなケースです。
似たようなケースとして、試供品やアンケート調査として自宅に上がり、そこで契約するまで居座られるという場合もよくあります。
悪徳業者の特徴は一般的に、強引な口調や断られてもあきらめない強硬な姿勢です。いずれにしても最初は電話やインターホン越しに相手をするわけですから、要らないものはいらないと、はっきり意思表示をすることが大切です。