電子マネーが目的の詐欺

若者を中心に被害拡大

電子マネーを利用した詐欺というのは、高齢者ではなく若者を中心に拡大している詐欺事件です。

電子マネーを狙っているのだから、事件発覚まで時間がかからないと思っている人は多いのですが、そのことも理解した上で犯罪者は犯罪を行っています。
というのも、電子マネーのほうが現金よりも中々犯罪が発覚しづらいという特徴があるからです。
例えば、100万円を騙しとったAという人物と、1万円を100回騙しとったBという人物を想定してください
どちらのほうが犯罪者として克明に見えますか?

実際に事件に関与してみるとわかりますが、Aという人物のほうがすぐに捕まります。
というのも、Aという人物が行った犯罪は多大な迷惑、被害として被害者は認知するからです。
しかし、Bという人物が行っている犯罪の場合、どこかでお金を返してもらえる、もしくは自分は騙されていないと思ってしまう人物もいるため、事件が中々発覚しないのです。
このような心理を利用して若者を狙っている犯罪者がいると理解し、安易に高額の電子マネーを持たないほうが賢明でしょう。

それと、先ほどの複数回にわたって相手からお金を騙し取れる理由に、電子マネー特有のリスクが存在します。
それは、電子マネーであれば電子マネー専用のサイトを見ない限りは、勝手に引き出されているか不明という点です。
財布の中からお金が急に無くなるわけではないため、あまり電子マネー専用のサイトを見ない人物では、全額を引き出されてしまう恐れもあります。

取引は数分で終わる!?

電子マネーの取引は数秒で終わりますが、犯罪に用いられている取引も数分で終わってしまうので注意してください。

主な犯行の手口では、「カードの番号を教えてください。その後、カードの代金を支払います」というものが多いです。
この行為は相手に現金を素早く渡している行為と変わりません。
つまり、取引終了後は一切の代金支払いに応じず逃げてしまえば良いのです。
警察に通報したとしても、相手は余裕をもって逃げることができますし、支払いを翌日の午前と言っておけば、疑われない限りは犯罪が露見するリスクもありません。

電子マネーは1000円単位で購入できるものが多いため、もし購入する時は生活に必要な分と割り切っていきましょう。
実際に騙される人の多くは、生活のほとんどを電子マネーに頼っている人が多いため、若者ほど電子マネーを利用した詐欺に遭いやすいのです。