原野商法の被害に遭わないために
原野商法に注意
以前からある詐欺の手口として、「原野商法(げんやしょうほう)」というものがあります。
原野商法は「これから大きく値上がりする」という嘘を伝えて、土地を販売する詐欺行為を指します。
原野商法で土地の販売を受けるのは、主に高齢者です。
高齢者は年齢が高くなることにより、判断能力が衰えています。
そのため儲かりそうな話をそのまま聞き入れてしまうことがあり、お金を失ってしまうことがあります。
中には老後資金の大半を失ってしまう人もいるため、十分気をつける必要があります。
原野商法の手口と対処法を理解しておく
原野商法に引っかからないためには、原野商法の手口がどのようなものなのかを理解しておく必要があります。
原野商法は「なぜ土地が値上がりするのか」を、論理的に説明しようとしてきます。
ただ、よく考えてみると、おかしい話であることに気づくことができます。
原野商法で土地を販売しようとする人は「これから高速道路が整備される」「新幹線の駅が作られる」のような話をすることが多いです。
高速道路が通ったり大きな駅ができたりすると、その周辺にさまざまなお店が立ち並ぶことは多いです。
すると地価が上がるのです。
ただ、原野商法を避けるためには、この話が本当なのかどうかをきちんと確認する必要があります。
土地を販売しようとする人は「本当です。私を信じてください」の一点張りですが、大きなインフラ整備があるのであれば、ニュースやインターネットで話題になっているはずです。
そのため話を持ちかけられた本人だけでなく、家族もその情報を確認しましょう。
そして上のような開発の話が嘘かどうかを、見極める必要があります。
また、高齢の人が家族にいる場合、「売り込み話は自分だけで判断して決めないで」と伝えておくことも大切です。
セールスマンは「この話は今だけです」のように、その場で契約をさせようとしてきます。
しかしこのような提案をする人ほど、しっかりと内容を確認・相談して契約を決めることが大切です。
日頃から悪質なセールスについて注意を促し、未然に原野商法を避けられるように対策しておきましょう。
原野商法は、家族で協力しての対策が必要
原野商法は、以上のような対策方法で回避することができます。
高齢者は特に狙われやすいため、本人だけでなく家族で協力して対策する必要があります。
よく考えれば、大きく儲かる話を一般の人に持ちかけるのは、とても不自然です。
しかしセールスマンは営業トークが上手く、人によってはその場で信じて契約してしまうことがあります。
「情報をよく確認する」「その場で決めない」という2点を日頃から伝え合い、原野商法に引っかからないよう注意しましょう。