キャッチセールス

唐突な街頭アンケートにご用心

都内など人の多く集まる場所を歩いていると、時々「アンケートに答えてくさださい」といった声をかけられることがあります。
若い女性などになると「モデルに興味はありませんか?」や、「新しい化粧品のモニターになってほしいのですが」といったように言われることもあります。
これらはどれも全く見識のなかったひとから突然にかけられる声ですが、その中には続いて高額な商品を売りつけようという詐欺的なグループもよく混ざっています。
このように突然話しかけてきて興味を引きそうな話題を提供し、詐欺に巻き込んでいくという方法を「キャッチセールス」といいます。
キャッチセールスはかなり以前から行われている方法であり、昼間一人で町中をぶらぶらしているとかなり狙われる確率が高くなります。

狙われやすい人

キャッチセールスで狙われやすい人の特徴としては、まず一人で歩いていることがはっきりわかる人であり、さらに気が弱そうで強く断ることができなさそうな人です。
また大学生など社会人経験が浅く、人を信じやすい人もよくターゲットになります。
キャッチセールスではとっかかりとして上記に書いたような「ちょっとくらいならいいかな」と思えるような話題が用いられてきます。
例えば若い女性が「肌質診断を無料でやっています」「新しい健康食品を無料で試食してもらいたいです」というふうに言われたら、よほど急いでいる用事でも無い限り、少しの時間をさいてついていってしまうことでしょう。

キャッチセールスの手口

キャッチセールスの古典的な手口としては、声をかけた人を巧みに施設内などに案内し、ひと通り商品について説明をしたのちに、高額の商品契約やローンの手続きをさせようとするという方法があります。
この場合商品としてよく登場するのは絵画の購入やエステ、英会話などの定期契約、さらには手相や宗教といったことが使われることもあります。
若い学生や就職活動中の人などは、不安感もあり宗教や占い、自己啓発系のセミナーには引っかかりやすく、不安につけこまれては契約をさせられてしまったりします。
最初は口調も優しく親しみのもてる態度であった人が、お金がからむ契約の段階になった途端に急に態度を豹変させて恫喝をしてきたり、気がつくと周囲を同じような勧誘の人に取り囲まれて逃げられなくなってしまっていたようなこともあります。
現在キャッチセールスが最も多く活動をしているのは原宿~渋谷周辺の繁華街といわれています。
街歩きをするときには、こうした危険なセールスにかからないようにきちんと最初の段階で断れるようにしておきましょう。