在宅ワーク詐欺
在宅ワーク詐欺とは?
最近では在宅ワーク詐欺と呼ばれますが、以前から内職詐欺と呼ばれていたものとほぼ同じです。
在宅ワーク、内職もインターネットに関係したものが増えていて、SOHOとも呼ばれています。
在宅ワーク詐欺は、自宅でできる仕事を探している人に仕事を紹介するのですが、その仕事をするためには道具が必要である、仕事のやり方を説明した教材が必要であるなどと言って金銭を騙し取るのが特徴です。
実際の在宅ワーク詐欺の例
実際にあった在宅ワーク詐欺では、既に在宅でデータ入力の仕事をしていた主婦の方の自宅に突然かかってきた、在宅ワークの誘いの電話が発端となりました。
在宅ワーク詐欺があることを知っていたため、この方は最初断ろうとしました。
しかし相手は、勉強して試験に合格すれば仕事がもらえるなどと話を続けました。
ハローページに自宅の電話番号の掲載をしていなかったため、不審に思って尋ねても役所の名簿を利用している、と堂々とした対応をされてしまいます。
そして、本当に仕事があるということを一筆書いてもらえるかと確認したところ、あっさりOKされたことから信じてしまいます。
実際に手紙は送られてきますが、頑張ってくださいなどと大して内容のないものでした。
そして、この方は専業主婦になる前はOLとして自分で稼いだお金で何でも買えていましたが、主婦となってからは夫の稼いできたお金の中から使っていることから、業者の話の中の「自分で稼いだお金ができる」という言葉に騙されてしまいます。
生活費は夫が十分に稼いできてくれていましたし、お小遣いが欲しかったのでもありません。
ただ、自分が稼いだお金で夫や子どもにプレゼントを買ってあげたい、という気持ちがあっただけでした。
そんな気持ちから、手紙が送られてきた後すぐに総額で60万円程度、月額で1万3000円ほどになる4年ローンを組んで、この業者と契約してしまいます。
そして送られてきたのはホームページの作成講座のCD-ROMと解説書でした。
内容を見てみると、本当に60万円もするとは思えないような、当時はパソコンに関しても初心者だったこの方でも、全て目を通しても仕事がもらえるとは思えないような内容でした。
仕方なく近所の書店で、もっときちんとした書籍を1500円ほどで購入し、試験に向けて勉強を続けます。
そして試験の課題を提出しても、持ってもいないホームページ作成ソフトを利用したと思われるという理由で不合格になり、何度受けても合格できません。
そこで、インターネットで情報収集してみると、同じ業者に騙されたという人の投稿がたくさん見つかり、詐欺だったと気付いたのです。
最終的に、支払ったお金は消費者センターに相談し、必死で努力して何とか戻ってきましたが、在宅ワークは登録してもらえるものではなく、自分で努力して探すものだということを忘れないようにしなければなりません。