催眠(SF)商法
催眠商法とは
催眠商法(SF商法)とは、名前の示す怪しさそのままに、その場の流れの中でまるで自分の意志であるかのように高額の品物を購入してしまうように仕向ける方法です。
催眠術にかかったかのように、平常時の判断力を失ってしまうことからこのような名称で呼ばれています。
よく町中を歩いていると「アンケートにお応えください」といったような声をかけられることがありますが、それらの人の中にはアンケートを口実に催眠商法による詐欺をたくらむ輩もいるので注意が必要です。
催眠商法の手口
催眠商法の基本的な手法としては、まず最初に無料やそれに近いような品物の配布を行います。
それにつられてついつい購入をしてしまったりすると、次第に周囲の雰囲気が「ここでの品物はお得だ」「今買わないと損をする」といったふうになってきてしまいます。
そこで終わり頃には本来の価格の数十倍もするような品物をあたかも大変お得な買い物であるかのように煽られてしまうので、勢いで購入をしてしまったりするということです。
他の詐欺的な方法と違うのが、高額の品物を購入するのは本人の意志表示によるものであるということです。
「今だけの限定○セットです!」と煽られて我先に申し込んでしまうような場合には、自分で判断をして購入を決めているので、あとから考えて「どうしてあのときあんな行動をとってしまったのだろう」と激しく後悔をしてしまいます。
催眠商法のことを別名SF商法ということもあります。
これは、催眠商法的な手法で大きな稼ぎをしていた元祖的な企業名が「新製品普及会」という名称であったため、以後この会社が行っていた方法に類似した商法をとることを「SF商法」ということがあります。
SFというと「サイエンス・フィクション」の略称という印象がありますが、ある意味現実離れした感覚に酔って行動をしてしまうため感覚的にはそれほど間違いではないかもしれません。
被害にあったらすぐ消費者センターへ
催眠商法で売却される品物の種類としては、数十万円もするような羽毛布団をはじめ、高級化粧品、アンチエイジングや健康効果が高いという薬や食品系のものがよくあります。
それらはいずれも「これをつければ間違いなく10歳若返る」「完治は不可能と言われていた病気が数週間で治った!」というような怪しげな煽り文句がつくことがよくあります。
例え催眠商法による自分の意志での購入でも、クーリングオフ期間内であれば返品をすることは可能です。
被害にあったとわかったら、泣き寝入りをすることなくできるだけ早めに最寄りの消費生活安全センターに相談に行ってください。