保全経済会事件
自転車操業
保全経済会事件について案内していますが、保全経済会事件の概要だけを案内すると自転車操業により多大な迷惑をかけた事件というだけです。
保全経済会事件のような事件は今でも数多く存在します。
内容についても保全経済会事件と同じで、「配当金、投資、利殖」というキーワードを用いてお客様を募ります。
そして、儲かっているように見せかけるという、お粗末な詐欺行為に及んでいるため最終的に事件沙汰になるわけです。
当然のことですが、儲かっていない会社の配当金は期待しても意味がありません。
では、どうして保全経済会事件のような詐欺事件に関与してしまう人、被害者になってしまう人はいるのか?と思ってしまいますが、以下のような思惑もあり引っかかる人は現代でも多いという状況なのです。
第一に日本人は、ブランドや権威というキーワードに非常に弱い人種です。
学生であっても、○○大学の学生は他より優秀という考え方を持っている人もいますが、そんな学生が社会人になってもブランドというキーワードは、頭にこびり付いて離れないものなのです。
そのため、「できれば自分もブランドを手に入れたい!」と、心のどこかで思ってしまいます。
そのような影響がどこかに残っていると、最終的に保全経済会事件のような詐欺に引っかかってしまうのです。
保全経済会事件においてもブランド価値を謳っている営業が存在するため、人によってはブランドを信じきって申込まれた人もいたでしょう。
しかし自転車操業は自転車操業でしかありませんので、利益が追求できたという試しは歴史上でもまったく存在しないのです。
第二に利殖をまったく知らない人が多いため詐欺にあってしまいます。
しかも、詐欺ではないと思い込んでいる人も多いため、事件発覚が遅れてしまい被害者が増えてしまいやすいのが、利殖に関する詐欺事件なのです。
このことを理解しているだけでも、保全経済会事件のような詐欺に引っかかる可能性はグッと減るでしょう。
投資の儲けは保証されていない?
投資について豆知識の案内も行っておきますが、投資の儲けは保証されていないので注意してください。
例えば、「1年に100%の利益を保証」という営業の広告を見かけた場合、営業そのものの保証も疑ったほうが良いでしょう。
企業が潰れてしまった場合、投資信託に使ったお金はどうなるのか?を先にチェックしておくのです。
そのような場合に、保険により一部、全部の返金を望めるようであれば、正常な運営を行っている投資信託会社となります。
これらについて理解されていないと、詐欺にあってからも返金手続きができる・・・と思い込んでしまうため、かえって危険な状況に陥ります。